軽いオモリを使い、50メートルほど投げて仕掛けをゆっくり引いてくると突然、ブルンとアタリが出た。1尾目の魚が掛かったようだ。引くのを止めて次のアタリを待つ。すると、1尾目をはるかに上回る竿先をひったくるような大きなアタリが出た。魚が暴れてハリが外れないよう慎重に巻き寄せ、最後は竿を寝かせて魚を浜へ引きずり上げると、16センチと20センチのキスのダブルだった。
コロナ禍で釣りの自粛が長く続いていたが、久しぶりにキス釣りがしたくなり、和歌山市浜の宮ビーチへ出かけた。ここは駐車場(有料)とトイレが完備し、しかも、ちょい投げで良型キスが狙えるありがたい釣り場だ。本格的なキャスターはもちろん、女性やファミリーの釣りにも適している。
いつもは硬い並継投竿、重いオモリでキス釣りをしているが、今回はちょい投げタックルを選び、ナス型オモリ10号の全遊動仕掛けで臨んだ。オモリが軽いのでスムーズに仕掛けを引くことができ、キスの警戒心を解くことができる。
道糸はPE1号にナイロン力糸を使用。力糸もPEにすることも可能だが、全遊動仕掛けなので力糸までPEだと感度が良すぎて魚が警戒し、また、せっかく掛けたキスを巻き上げ途中でバラす可能性が高い。餌はイシゴカイだけでも十分だが、細めのチロリがあれば良型キスを狙うのには心強い。まずチロリをハリに少し付け、それからイシゴカイを付けるというミックス掛けが良かった。
最終釣果は約5時間の釣りで12~20センチを20尾。また、釣行する際の参考情報として、〈1〉駐車場のオープン時間と料金は時期により異なり、7月~8月は午前8時、料金は1000円、それ以外は午前9時、500円。ただしコロナの感染拡大の時期は閉鎖を含め、変更になる可能性があるので「浜の宮ビーチ管理運営委員会」(TEL073・444・0902)に要確認。〈2〉潮が引くと、場所によっては砂州が現れるため釣りにならないことがある。潮見表で確認して満潮前後に釣りをするのが望ましい。(報知APG・野村 道雄)
2021年8月2日