大物は、やはり上流にいた―。好天に恵まれた１月２９日、和歌山・紀ノ川にある北島橋の近くで投げ釣りを楽しみ、狙い通りに４０センチまでのキビレ６尾と６０センチ級のハネ２尾をゲットした。

１０日前（同１９日）には紀ノ川大橋の下流で４２センチのハネと３０センチのシマイサキを釣ったが、今回はそれより２つ上流にある橋の周辺を狙った。

この日は大潮で、満潮は午後５時前。同６～７時頃がジアイになるだろうと予想して、その少し前から釣りを始めた。

太めのマムシをたっぷりハリに付けて、片テンビン仕掛けを遠投。さらに全遊動仕掛けを中ぐらいの距離（７０メートル前後）に投入した。

案の定、午後６時半からアタリが集中。片テンビン仕掛けで２尾、全遊動仕掛けで１尾、幸先よく３６～４０センチまでのキビレを３尾釣り上げた。

潮が速くなり、１時間ほど食いが止まったが、午後８時を過ぎると全遊動仕掛けにポツリポツリとアタリが出始めた。

食いが渋くてなかなかハリに乗らない。何とか乗せようと思い、道糸を送って緩め、大きなアタリが出るまで辛抱強く待った。

３６センチ前後のキビレ２尾がヒット。潮が大きくて、投げ過ぎると道糸が流されるせいか、遠投の片テンビン仕掛けにはアタリが少なく、あまり飛ばしていない全遊動仕掛けによくアタリが出た。

干潮になったのが午後１２時頃。次のジアイは、午前１～２時頃だ。大きめの餌を付けて待っていると予想がズバリ的中。３連発でキビレの３５センチ、ハネの５５と５８センチが来た。

この日は水温が上昇して魚の活性も上がったせいか、８尾の大物をゲットできた。この時期の釣りとしては大満足。２月いっぱいまでは、この状況が続くと思われるので楽しみだ。（報知ＡＰＧ・野村道雄）