「第４３期報知キス釣り選手権」予選が２６日に徳島・北の脇、２７日に鳥取・弓ケ浜で行われた。徳島予選は永田純一選手（チーム磯ノ浦１０１）ら７人、鳥取予選は田中義一選手（ＴＥＡＭ　ＨＩＯＫＩ）ら１５選手が９月９日の選手権（鳥取・弓ケ浜）出場を決めた。
《主催》報知新聞社
《後援》全日本サーフキャスティング連盟
《協賛》（株）サンライン
《協力》キリンビールマーケティング（株）、グローブライド（株）、東邦産業（株）

今回の鳥取予選は、天候、参加者数、キスの釣果に非常に恵まれた大会だった。珍しく朝方、深い霧に覆われたが天気は晴れ、エントリー数は１５０人を超え、キスの釣果は総尾数で１万４７６６尾、平均１２６尾という、まれに見る釣果だった。

筆者が前日に試し釣りを行うと、１投目から２０センチを超える良型交じりで入れ食いになり、３時間半ほどの釣りで１４８尾の釣果だった。しかもポイントは２色、３色と非常に近かったので、大会での爆釣が予測された。

大会当日、地元の鳥取や関西からはもちろんのこと、遠く、東は神奈川、西は大分から参加した選手が、ベタナギの日本海で釣りを開始すると、予想通り３連、４連はザラで、良い場所では７連、８連でキスがヒットし始めた。ポイントは１～４色で２色付近に型の良いキスがいた。

釣果を聞いて歩くと、夫婦で参加された森本富君子さんが良型交じりで既に４０尾ほどの釣果を上げ十分、満足とのことだった。近年、夫婦で参加される方が増え、大会関係者としては喜ばしいことだ。さらに多くのご夫婦が参加して、キス釣りを楽しんでいただきたいと思う。

４時間の釣りが終わり審査を行うと、今予選のトップはＴＥＡＭ　ＨＩＯＫＩの田中義一さんで、釣果は驚きの２３５尾だった。２００尾を超える釣果はもう３人、１００尾を超える釣果にいたっては８０人もいた。

上位入賞者に話を聞くと、２色付近の良型キスを掛けると暴れて数が伸びないので、そのポイントはあえて避け、小型の多い３～４色を重点的に攻めたとのこと。ハリは、前述の田中義一さんが秋田キツネ３・５号、３位で２０９尾の釣果を上げた横山武さんは秋田キツネ４号を使った。

今年の決勝戦は９月９日、鳥取予選と同じく弓ケ浜で開催されるので、決勝進出者の皆さんが、本選でも活躍されることを期待したい。（鳥取予選競技委員長・野村道雄）