「第４２期報知キス釣り選手権」の予選が５月２８日に徳島・北の脇、同２９日に鳥取・弓ケ浜で行われた。徳島予選は鈴木剛選手（柏崎サーフ）ら９人、鳥取予選は川上昭一選手（キス研島根）ら８人が９月１１日の選手権（徳島・北の脇＝予定）出場を決めた。

《主催》報知新聞社
《後援》全日本サーフキャスティング連盟
《協賛》（株）サンライン
《協力》キリンビール（株）、グローブライド（株）、東邦産業（株）

今回の鳥取予選には地元の鳥取や関西からだけでなく、遠く九州からのエントリーもあり、報知キス釣り選手権に対する関心の高さがうかがえた。

前日（２８日）、海は穏やかで２〜３色ではキスのアタリがあり、場所によっては２７センチを含む良型のキスが上がっていた。しかし、この日は台風２号と前線の影響で夜明けから風雨。白波も立ち始めるという厳しい状況に変わった。

午前８時から南北約２キロの釣り場エリアを歩き、ほぼ全員に釣果を聞いた。場所ムラはあったが、南側の釣果が安定しており、その時点で１０尾を超える人が数人いた。

中でもシード権を持っている大阪アングラーズの沢田選手は、型の良いキスを１７尾釣っていた。ポイントを聞くと、「最初は２〜３色でアタリがあり、食いが止まってからは遠投して４色〜５色で数を稼いだ」とのこと。餌はイシゴカイ。

審査会場の美保湾展望駐車場前辺りでは「キスの型が小さくアタリがあってもハリに乗らない」という声を多く聞いた。前日は釣果が安定していた北側の釣り場では、「最初の数投でキスを釣ったが。その後はサッパリ」という話が多かった。

釣果が良かったのは北の端。優勝者の川上選手は、そこにいた。かなりのホンダワラが流れ着いて釣りづらい状況だったがキスも多くいたようだ。

過酷なコンディションにもかかわらず、１尾でも多くのキスを釣ろうと努力された参加者の皆さんの熱意とキス釣りにかける情熱に敬意を表する。権利を獲得された方の本選での活躍に期待したい。
（鳥取予選競技委員長・野村道雄）