全国の投げ釣りファンの皆様、いつもお世話になりまして、ありがとうございます。店主の寺田です。

去る4月26日（日曜日）、シマノさんの投げ試投会が、遠州灘は福田海岸にて開催されましたので、参加してきました。参加者は82名で、当日は、穏やかな試投会日和となりました。
（前日の酒匂海岸の参加者は100名でした。）

さて、当日のお目当ては、ズバリ「2015年NEWキススペシャルシリーズ」です。前作から10年以上が経過しまして、どれほど進歩したのか非常に楽しみでありましたので、こちらを中心に動画撮影とレポートをさせて頂きました。

店主は、NEWキススペシャル405CXとCX+を試投させて頂きましたが、相変わらず、軽くてバランスが良かったですよ〜。ただ距離に関しては、店主としてはCXもCX+もほとんど同等の結果で終わりましたので、実釣で使うには、やはりCXかな。しかし、釣り場での風が、強いアゲンストとなった場合は、少し重いオモリを使用しなければならないので、CX+は必要ですね。

一つ気になったことがありました。シマノさんのホームページには、NEWキススペシャル用の推奨ガイドとして、元ガイドには、ステンレスフレーム+SiCのスーパーオーシャンガイド、それ以外は、チタンフレーム+SiCのKWガイドが掲載されておりますが、試投用のNEWキススペシャルにも、まさに同様のガイドシステムが装着されておりました。
その意味するところは？・・・

ガイドメーカーの富士工業さん的には、2014年からチタンフレーム+TORZITEのKWガイド、そして、2015年には元ガイド用として、チタンフレーム+TORZITEのRVガイドを展開しております。それなのに、シマノさん的には、富士工業さんの新たなガイドシステムは使用せず、従来のガイドを2種類組み合わせて、最新鋭のNEWキススペシャルへ装着です。
現在の市販ガイドの中では、最適なガイドが無かったのですね〜。担当者にその真意を確認してみましたが、要は「背の高いガイドは使用したくなかった。」ということのようでした。

背の高いガイドをロッドに取り付けると、ガイドリングがロッドから離れるため、投げた時ロッドがネジレ、ライントラブルが発生することは承知の事実ですよ〜。

店主的には、NEWキススペシャル405CXとCX+には、篭定SP25-16そして篭定SPLガイド6点セットAの組み合わせがベストだと思います。篭定ガイドシステムは、全てのガイドの背は低く、ガイドリングが限りなくロッドに近づいておりますので、ロッドのネジレは発生しにくくなっております。加えて、ガイドリングが2連の元ガイドにより、放出時のラインのあばれを素早く抑え収束させ、ライントラブルを未然に防止しますし、さらに、その先に続く、1箇所留めの背が低いSPLガイドシリーズで、ロッドの自然な曲がりを演出します。

篭定ガイドシステムは、全てをお客様のロッドに合わせて製作するオーダーメイド商品です。そのため、市販ガイドに比べて高額になりますが、ライントラブルで仕掛を切ったりといったことを考えれば、金額の差は、1〜2年で回収できます。
また、何よりも楽しく快適なキス釣りをお約束できます!!

動画（1秒間に240コマ）もアップさせて頂きますが、素人撮影のため画質が悪く、その点はお許し下さい。

参加者の皆様、撮影にご協力頂きました皆様、ほんとうにお疲れ様でした。そして、ありがとうございました。そして、シマノスタッフの皆様、準備から撤収まで遠路はるばるで、ほんとうにお疲れ様でした。そして、ありがとうございました。また、来年も楽しみにしております!!

最後に、今回の試投会に参加された皆様からコメントを頂きました。以下にご紹介させて頂きます。

【J CUP大好きS様】
2015NEWキススペシャル試投会所感
地道なチューニングで最高のキススペシャルが製竿されたとの事で、下手の横好きな小生も触ってきた。先月のダイワ・マスタライズキスは、短周期でのモデルチェンジながら、SMTという飛道具に加え、3DX、ESSと多くのテクニカルアイテムが加わり、新技術と云うことで興味津々だった。
キススペシャルもスパイラルX構造を加えたが、他ロッドに採用済でインパクトに欠ける。

富士工業供給のガイドシステムにも悩みが見え見えで、AGSを2パターンセッティングしたマスタライズキスSMTと差が出た。PEラインに背高ガイドはフィットしないと釣具メーカーのシマノが認め、バットガイドはオーシャンガイド（SUS）改だとか。
篭定釣具店のみで購入可能なオリジナルチタンガイドシステム（二連バットガイド付）は、当初からPEライン専用で開発した極めて背の低いもので、ついに釣具メーカーも追従するのかな？AGSガイドはナイロンコンバチビリティーを求めた背高ガイドで、PEのみと云えるキス釣師には背信行為だね！シーバスもPE派が多い今日、PEオンリーの背低AGSを出せばいいのにね！

NEWキススペシャル405BX、CX、BX+、AXの順でトライさせて頂いたが、時間切れCX+は機会を失い残念！BXは右手巻リールに悩まされ、十分な感触が得られなかったが、決して硬過ぎるとは思わなかった。
CXでは、コンペ33号ユーザーの小生には軟いロッドだが、当り感度最優先の選択としてはありかも。
BX+はロッドに十分な張りを感じ、シリーズ中最良の感触で、30号シンカー（タングステン、根木式ウッド）も余裕で対処できそうだ。
AXは小生には少々投げにくいロッドで、旧マスタライズキスで覚えた違和感と似ていた。
ちなみに2015マスタライズキスSMT35号は、SMTの効果がヘボキャスターの小生にも違和感はなかった。小生が唯一購入した旧CX+の比較ロッドの新CX+は、振る事は出来なかったが、万が一購入する事が可能となったなら今回はBX+だね！

メーカー各社から、試投会と云うチャンスを与えて頂ける事は、貧乏人には極めて有難い事です。強いて云えば、ロッドは各号数2本以上用意して頂けると効率良くトライできます。
更に勝手な事として、シンカーはタングステンデルナー（トップガンは無理！）も用意されると、飛距離へのこだわり派へ印象を強くするのではないでしょうか！？
最後に、試投会では参加者各位が自己の評価で、好みのロッドを決める良い機会で、小生としては世間の評価を気にするより、購入者自身が触れて振って、一本のロッドを決める事が大切だと思います。

【F郡様】
NEWキススペ405AXを試投した感想です。前作は、ジャジャ馬的に感じましたが、今回は素直に出来上がっているように感じました。素直に投げることができて、大変振りやすかったです。また、バランスも良く、軽く感じました。

【キタサン様】
最初にキススペCX＋を試投して反発がスムーズと感じました。自分の投げるタイミング、体の動きに自然に付いてきてくれて、投げやすいっ！と感じました。自分の今使っている前作のCX＋と比べるとやわらかく感じました。
次にBX を試投して、やはり反発がスムーズと感じました。自分の今使っている前作のBXと比べるとやはり少しやわらかく感じました。竿の硬さも重さも自分の前作のBXほど感じず、CX＋よりBXの方が投げやすさを感じたのは自分だけでしょうか？
元竿の太さとか重さが、そう感じさせるのでしょうか。いずれにしても、どちらも、投げて体にフィットして付いてくる感じで、思い通りのところに投げられ、自分が操れる竿になりそうです。
ただ、シニアの自分が今後長く付き合うには、どちらを選ぶか迷うところですが・・・・・
いまはBXでよさそうです。（笑）

【トーナメンターM様】
試投竿のNEWキススペシャルのバットガイドが全てオーシャンガイドでした。気になってスタッフに確認してみましたが、「F社さんのKWガイドや新型のリバースガイド、D社さんのAGSガイドは背が高過ぎるので、背が低いオーシャンガイドを選びました。」とのお話でした。
・・・市販のガイドでは、これぞと思うガイドが無いようですね。

【トーナメンターN様】
前モデルは（重い太い）イメージが強かったが、今回のモデルは（重い）は気にならないレベルになっていますね。

【トーナメンターT様】
お疲れ様でした。ニューキススペシャル405AXを投げての感想ですが、竿のバランスが良いと言うのが最初に口から出ましたが、竿の重さのわりに腰があり、錘を乗せてからフィニッシュまでの反発力が、旧キススぺよりあり投げやすい感じを受けました。
人それぞれの感想はあると思いますが、是非一度投げて見て下さい。
後は、篭定ガイドをセットして投げて見たいと思います。

【トーナメンターY様】
どうしてもマスタライズキスSMTと比べてしまうが、ちょっとちょっとだね〜。だが、BX+は使い慣れてくれば、私的には良いかも？
BXですが、軽く振ると柔らかく感じるが、しっかり押し込むと硬く感じました。

【参加者A様】
BX+とAXを気合入れて投げてみました。同じ様に投げているつもりですが、飛びむらが大きくて、都度1色くらい違いました。どうしてなんでしょう？

【職人N様】
最初にBXを試投練習のつもりで軽く投げました。BXってこんなに弱かった（軟らか）だったかな？と思い2投目を力を入れて投げると、上手くいかず1投目より1色近く距離が出ませんでした。気を取り直し2投目3投目と同程度の力で投げるも、1投目より距離が出ない。
すっきりしないまま、2番目にCXを試投。ちょっと力を入れて投げるとBXよりいい感じに投げれたが距離はBXの方がわずかに出た。3投したが距離は同程度・・・。
3番目にBX+を試投。1投目、ちょっと力を入れて投げる、いい感じの硬さ（強さ）を感じた。3投したが気分良く投げる事が出来た。
4番目にAXを試投。1投目は、オモリを外に置き投げたが、竿が硬い（強い）為上手く投げられなかった。2投目は、オモリを近くに置き投げると上手く投げられた。
5番目にCX+を試投。最初から力を入れて投げると結構いい感じで投げられた。今回のキススペシャルは、自分に取ってはBX+・AX・CX+の順で良かった。CX・BXは竿が弱く（軟らかく）感じた為だと思う。
・・・自分自身投げの練習不足であり、感触に違いが有ると思いますが参考までに。
ガイドですが、バット部分はオーシャンガイドで他の部分はKWガイドでした。何でそうしたのか聞き忘れました・・・しかしガイドに糸が絞れる音は大きく気になりました。
キススペシャルの前モデルにはローライダーガイドが装備されていたが、今回のモデルはストリップのみ。更にNEWキススペシャルの試投サンプルには、バットがステンレスフレームのオーシャンガイドで、他はチタンフレームのKWガイドでは、標準装備としてはヘンテコになってしまう。高級品だからこそ装備品も一級品でなければと思う。
今回の試投会では、モンスターに投げてほしかったが、それが見られなくて残念でした。